どうやって伝える?戦争と平和を知る絵本
どうも!こはなです!
夏真っ盛りで楽しいイベントがある反面、豪雨や地震、津波など様々な自然災害が起こっていますが心穏やかに過ごせているでしょうか?
自然はどこで起こってもおかしくないものですが、世の中には人為的に災害が起こっているものがあります。
それが戦争です。
日本は、今年で終戦して80年という節目の年になります。
しかし、その時代を伝承する人の人数が少なくなっているのが現状で子どもたちにリアルな話が出来ない状態になっています。
そこで、今回は戦争や平和について描かれている絵本を紹介します!
たくさんあるのですが、この記事では5冊紹介しますね。
気になった絵本はぜひご家庭や保育機関、教育機関で活用してくださいね!
もちろんですが、図書館にもありますよ。
☆おひさまとおつきさまのけんか

まず1冊目は『おひさまとおつきさまのけんか』です。
こちらはせなけいこさんの作品でポプラ社から出版されています。
・対象年齢は?
だいたい3歳くらいから楽しめる絵本となっています。
主な登場人物(?)がおひさまとおつきさまでお話が進んでいくので、見立て遊びをするようになってきた子たちはお話の世界に入りやすいかもしれませんね。
・どんなお話?
ある日、けんかをしたおひさまと、おつきさま。ふたりの仲はどんどんわるくなあり・・・。戦争について、ストレートに問いかける絵本。
ポプラ社より引用。
戦争のなりたちをおひさまとおつきさまに見立てて話が進んでいく絵本になります。
・この絵本の魅力は?
先程書いた通り、主な登場人物(?)がおひさまとおつきさまということと、せなけいこさんらしいシンプルでストレートな文章なので見立て遊びをする3才くらいの子たちから楽しめる絵本になっています。
個人的な感想としては、最初はファンタジーとして読めるのですが最後の「まさかね」という曖昧なフレーズが繰り返されることによって少しずつ現実味が出てくる絵本だなと思いました。
子どもたちも何度か読んでいくうちに戦争について考えるきっかけに繋がっていく絵本です。
☆へいわとせんそう

2冊目は『へいわとせんそう』です。こちらは谷川俊太郎さんの文とNoritakeさんのイラストによる絵本でブロンズ新社から出版されています。
・対象年齢は?
対象年齢は3歳からとなっています。こちらの絵本もシンプルな文と絵になっているのでとても読みやすいと思います。
・どんなお話?
「へいわのボク」と「せんそうのボク」では、なにが変わるのだろう。同じ人やもの、場所を見開きごとに比べると違いが見えてくる。いま、子どもにも大人にも伝えたいメッセージ。
ブロンズ新社より引用。
左のページに”平和”、右のページに”戦争”が描かれており、文章が「みかたの○○」「てきの○○」と書かれており、○○に入るフレーズは子どもたちにとって身近にあるものや当たり前なものやことのフレーズ入っており非常に分かりやすく伝わる文章になっています。
・この絵本の魅力は?
この絵本は白地に黒で描かれたとてもシンプルな絵本となっています。
シンプルが故に戦争という議題について様々な視点で読み解くことが出来ると思いました。
ネットで調べたときに他の方のレビューでは「戦争の自分」と「平和の自分」は何が違うんだろうと自分に置き換えて読んでいました。
なるほどなーと思いました。私は第三者目線で読んでいたなと気づくことが出来ました。
私が個人的に感じたことは2つあって、1つはシンプルな絵の中に急に1ページだけ写真が出てきます。現実味のないイラストの中に突然リアルを突き付けられた気がしたのです。もしかしたら実際の戦争も同じなのかなと思いました。いつもの日常の中で急にサイレンが鳴り始める。そんな感覚の現実に引き戻される感覚がありました。
2つめは「敵も味方も何も変わらない」ということでした。
何が変わらないかは……ぜひ読んでみてください。
☆かわいそうなぞう

3冊目は『かわいそうなぞう』です。こちらはつちやゆきおさんが文、たけべもといちろうさんが絵の絵本になっています。金の星社が出版しています。
初版が1970年と長いこと読み継がれた絵本となるので「小さい頃に読んだことがある!」という方もいるのではないでしょうか。
・対象年齢は?
絵本には4、5、6歳児からと書かれています。現在の保育所や幼稚園では4歳児が年中組、5歳児が年長組、6歳児が小学1年生になります。
話の内容が濃く文章も長いため、絵本をある程度じっくり読めるようになってから見やすくなると思います。
・どんなお話?
戦争中、上野動物園で三頭のゾウが殺されました。これは本当にあった悲しいお話をもとにした名作絵本です。
毎年終戦記念日に評論家の秋山ちえ子氏が平和への願いをこめてラジオで朗読し、テレビでも紹介されました。金の星社より引用。
上野動物園の方の語りによってお話が進みます。
当時のリアルな様子がストレートな言葉で綴られている絵本です。
・この絵本の魅力は?
この絵本の魅力は何といってもリアルな文章と絵の表現で戦争の悲惨さを伝えているという点です。
『かわいそうなぞう』を調べたところ、ノンフィクション絵本なのですが「矛盾点がある」という記事を目にしました。たしかに様々な視点から見ると思うところが多々出てくる絵本です。でも、私個人が思ったのは「この絵本が伝えたいことは最後の動物園の方々の言葉ではないか」と思いました。
まずは自分でじっくりと読んでそのうえで読み聞かせを行ってもいいかもしれませんね。
現在この絵本は金の星社では品切れ中になっていましたが、ネット書店での案内もあります。図書館にもありますのでぜひ探してみてください。(私は図書館で読みました!)
☆だれのこどももころさせない

4冊目は『だれのこどももころさせない』です。こちらは安保関連法に反対するママの会の協力のもと西郷南海子さんが文を書き浜田圭子さんが絵を描いて作られた絵本です。かもがわ出版で出版されています。
・対象年齢は?
対象年齢は書かれていませんでしたが、戦争というものを少しずつ理解し始めた段階から読むといいのではないかなと思いました。
・どんなお話?
「きょうのよる、せんそうにならない?」とのわが子の言葉で始めた安保関連法に反対するママの会デモコールから生まれた絵本。戦争の不安に怯えるわが子に読んで安心させたいという母親の願いを伝える。
かもがわ出版より引用。
この絵本は物語ではなく大人から子どもに対してのメッセージを込めたお話です。
”戦争をさせない””子どもたちの命を守る”という強い思いを感じる絵本です。
・この絵本の魅力は?
この記事を書くにあたって図書館で戦争に関する絵本を読んでいたのですが、この絵本は子どもに関わる全ての大人に読んでほしい絵本でした。というか全大人読め!!!!
その理由が先程も書いた大人から子どもに向けてのメッセージ性があるからです。
戦争に関する絵本を読んでいると「戦争をやめよう」「戦争をしないようにしよう」といったメッセージを感じ取るんですが(個人の見解ですよ)『だれのこどももころさせない』では「戦争させない」「だれのこどももころさせない」というはっきりとした文章があるんです。
想像力が豊かな子どもたちにとって戦争を知るということは不安な要素がとても大きくなると思うんです。
「もしも急にミサイルが落ちてきたら?」「もしもママやパパと離れ離れになったら?」
そんな子どもたちにとってはっきりとした言葉は安心感のある言葉に聞こえます。
ぜひ読んでみてください。
☆わたしのせいじゃないーせきにんについてー

5冊目は『わたしのせいじゃないーせきにんについてー』です。こちらはスウェーデンでうまれた絵本でレイフ・クリスチャンソンさん文、ディック・ステンベリさん絵で二文字理明さんが訳しています。岩崎書店で出版されています。
この絵本を読んだとき、頭を抱えてしまいました……。
・対象年齢は?
こちらは小学校低学年からが読みやすい絵本となっていますが個人的には小学生から大人まで全員読め!!!!と言いたくなる絵本でした。
学校の道徳の授業でも活躍しているみたいですよ。
・どんなお話?
一人の男の子が泣いている―始まりは知らない、みんながやったんだもの…言い訳が続く。
責任について考えるスウェーデンの絵本。岩崎書店より引用。
舞台はとある学校。ひとりの男の子が泣いています。その子についてクラスメイトが話をするのですが……といったお話です。
・この絵本の魅力は?
この絵本は学校でのお話で”いじめ”に関する絵本なのかなと思いましたが、お話の後に数枚の写真が掲載されており戦争などの人権に関する本なのだなと気付きます。
そしてこのクラスメイトの言動は今なおニュースでもよく見聞きする光景です。
正直、心に刺さりました。
どんな話か知らない人や忘れた人はぜひ読んでほしい!とにかく読んで!!読んだ後私と一緒で頭を抱えることになるから!!!!!
☆さいごに
現在でも世界では戦争が起こっています。
子どもたちが戦争という単語を聞いたときに分かりやすく伝えることって難しいと思います。そんなときに絵本という手段があればお互いに考えたり意見を共有できるのではないかと思い今回この記事を書きました。難しかった……。
8月は平和記念日や終戦記念日があります。この機会にぜひ絵本を読み、読み聞かせてみてはいかがでしょうか?
今回紹介した5冊だけではなくまだまだ戦争と平和に関する絵本はたくさんあるので調べてみるのもいいかもしれませんね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!